賃貸マンションの天井から雨のように水漏れして来た!ソファやTVがびしょびしょ…。この後どうやって対処すればいいの?
こういった疑問に答えます。
本記事のテーマ
賃貸マンションの上の階から水漏れして来た時の対処法
もくじ
1 水漏れの原因
2 管理会社へ連絡
3水漏れ被害の証拠を残す
4建物の劣化が原因の場合
5上階住民の過失が原因の場合
6 濡れた家具の補償を請求
6-1上階住民が火災保険に入っていない場合
7 火災保険の契約を確認しておく
8最後に
記事の信頼性
記事を書いている私はマンション管理会社勤めています。現場で経験した事を元に解説します。
ではさっそくみていきましょう。
1 水漏れの原因
水漏れの原因は大きく分けて2通りあります。
①建物の劣化が原因の場合
外壁の劣化等による雨漏れ、共用用排水管、給水管の劣化等が原因。
→この場合、水漏れの責任は原則家主にあります。
②上階住民の過失が原因の場合
上階住民がトイレを詰まらせて水が溢れた、浴室排水が詰まっている状態で浴槽の水を抜いて溢れさせた等上階住民の不注意が原因。
→この場合、水漏れの責任は原則上階住民にあります。
2 管理会社へ連絡
まずは、必ず管理会社へ連絡し原因を特定してもらいましょう。
その後、水漏れの原因・責任は誰にあるのかを確認しましょう。
3 水漏れ被害の証拠を残す
・水漏れで濡れた家具などは加害者と補償の話が進むまでは捨てないことをお勧めします。
加害者の保険で対応する場合、鑑定人(保険金の査定をする人)が被害を受けた家具などを直接見たいと言われることがあるため。
・水漏れで濡れた家具などを写真撮影(家電製品の場合はその型番がわかるように)
濡れている状態の写真を撮ることで水漏れで被害を受けたと認めてもらいやすくなります。
4 建物の劣化が原因の場合
原因が建物の劣化の場合、責任は家主側にあるため、家主又は管理会社へ濡れた家具などの補償を請求しましょう
5 上階住民の過失が原因の場合
原因が上階住民の過失の場合、責任は上階住民にあるため、上階住民に濡れた家具などの補償を請求しましょう。
この場合は上階住民が加害者となり直接上階住民へ請求する必要があります。
6-1濡れた家具の補償を請求
水漏れの原因が上階住民と解ったら、上階住民へ火災保険に入っているかを確認しましょう。
火災保険に入っていれば濡れた家具等の補償が受けれる場合が多いので、上階住民へ火災保険を使って欲しいとはっきりと言いましょう。
6-2 上階住民が火災保険に入っていない場合
上階住民が火災保険に入っていない場合、補償は上階住民の実費となり交渉は難航すると思われます。
そんな時は自身で加入している火災保険が利用できる場合があります。
火災保険は利用しても保険料が上がらない場合が多いので、利用できるなら積極的に利用しましょう。
もし自身も火災保険に入っておらず、補償の交渉がうまく行かない時は弁護士に相談するのも一つです。
7 火災保険の契約を確認しておく
水漏れは賃貸マンションでは避けられない為、それに備えて火災保険を契約しているか、火災
保険の契約内容は水漏れに対応しているのか等をしておきましょう。
賃貸マンションの火災保険は他の保険と比べて安価なので契約することをお勧めします。
8 最後に
賃貸マンションに住んでいる限り水漏れはついて廻ります。
私の経験上の話ですが、水漏れで大型TV、ソファ、高級ブランドバックなどが水漏れで濡れた場合、被害は数十万円から数百万円になることも珍しくありません。
いつ加害者になってもおかしくないので事前にできる対策はしておきましょう。